ニキビに悩んでいて少し勉強されている方であれば、角質という言葉を聞いたことがあると思います。

しかし、この角質ですがネット上には様々な情報が錯乱しておりいったい何が正しいのか分からなくなることがあります。その一つが、

角質の剥がれやすさ

についてです。
ある情報では、

『傷んだ角質は簡単に剥がれてしまう』

と記載されているのに対し、別のある情報では

『傷んだ角質はなかなか剥がれにくい』

と記載されています。それぞれの言い分は次の通りです。

傷んだ角質は簡単に剥がれてしまう

「傷んだ角質は簡単に剥がれてしまう」という情報を少し読み掘り下げていくと、傷んだ角質は簡単に剥がれ落ちてしまい、新しい細胞と入れ替えが行われる。そして、角質の傷みが多いとどんどん角質が剥がれてしまう為、新しい細胞との入れ替えが追い付かず、乾燥して硬い未熟な細胞が大量に生まれてくる。未熟な細胞で作られた毛穴は皮脂がこびりつきやすくなっており、結果、皮脂詰まりを起こしニキビができる。

という説明になっています。

傷んだ角質はなかなか剥がれにくい

次に「傷んだ角質はなかなか剥がれにくい」という情報を見ていくと、傷んだ角質はなかなか剥がれ落ちにくく肌表面に残ってしまう。その結果、角質層が厚くなり毛穴が栓をされやすくなりニキビができる。

という説明です。

傷んだ角質は剥がれやすいのか?剥がれにくいのか?

どっちの情報も正しいように思えるが、実際はどっちが正しいのか?

正解は、どっちも正しいのです。

増々、意味がわかりませんよね。言っていることは正反対なのにどっちも正しいってどういうこと?となりますよね。これは、双方の言い分が別の箇所に焦点を合わせて書いているから表現が異なってしまっています。まず、正常な肌の角質がどのような動きをするのかについて少し触れておきたいと思います。

角質は脂質で周囲を囲われており、隣の角質とは脂質を挟んで隣接しています。正常な肌の角質は、脂質を分解するセラミドなどの酵素を自ら作り出し、角質として最後の役割を果たすと自分の周囲の脂質を分解し簡単に剥がれ落ちていきます。

しかし、傷んで未熟な角質は脂質を分解するセラミドなどの酵素を作る力が弱く周囲の脂質を分解しきれずに中途半端に隣接する角質とくっついた状態になってしまいます。

ということは、「傷んだ角質はなかなか剥がれにくい」というのが正解では?

はい。「傷んだ角質はなかなか剥がれにくい」というのは正解です。しかし、この中途半端にくっついた傷んだ角質が大量に肌表面に残ると、ある時にまとめていっきに剥がれ落ちてしまいます。通常であれば1つの角質が各々、垢となって剥がれ落ちていくのに対して、傷んだ角質の場合は正常な他の角質もみちずれで大量に一気に剥がれ落ちるため、「傷んだ角質は簡単に剥がれてしまう」という表現が使われています。

よって、言い分としてはどちらも正しいことになります。しかし、ネット上の情報はこのあたりが説明不足なんですよね。